松島史奈の三重のお宝探し旅

#5〜萬古焼を見て・学んで・つくって・買う!ばんこの里会館〜

三重県が誇る伝統工芸品「萬古焼(ばんこやき)」。

土鍋の全国シェア約80%は萬古焼であることをご存じですか。
つまり街で見かける国内生産土鍋のほとんどが萬古焼といっても過言ではありません。

松島史奈の三重のお宝探し旅 #5 〜萬古焼を見て・学んで・つくって・買う!ばんこの里会館〜

そんな萬古焼の魅力に迫るためお邪魔したのは、“陶が栄える”と書いて四日市市陶栄町にある「ばんこの里会館」。

萬古焼の展示や販売、体験を通して、萬古焼の魅力を発信する拠点です。

1階の展示室では、萬古焼の歴史や技法を学ぶことができるだけでなく、江戸時代から現在までの萬古焼作品が展示されています。

ではここで、私が展示室で学んだことの一部をご紹介しましょう!

萬古焼の創始者は、商人であり茶人であった沼波弄山(ぬなみろうざん)。
今から約300年前(江戸時代中期)に、茶趣味が高じて窯を開き、茶器を焼き始めたのが萬古焼の始まりです。
ただ継承者がおらず、しばらくして萬古焼は途絶えてしまったそう。
ではその後、どのように萬古焼は復興していくのか…?!

答えはぜひ、展示室で確認してくださいね。

松島史奈の三重のお宝探し旅 #5 〜萬古焼を見て・学んで・つくって・買う!ばんこの里会館〜

ばんこの里会館2階のショップ「うつわ亭」には、土鍋や急須、食器、花器、置物などバラエティー豊かな焼き物がズラリと並びます。

色や形、デザインもさまざまなので、ご自宅用はもちろん、ギフトにもぴったり。

IHや電子レンジ対応の商品もあるので、ライフスタイルに合ったものがきっと見つかるはずです。

松島史奈の三重のお宝探し旅 #5 〜萬古焼を見て・学んで・つくって・買う!ばんこの里会館〜

じつは私も愛用しているのが、萬古土鍋。

萬古土鍋の陶土には、ペタライトという熱に強い鉱物が配合されていて、これにより高火力でも割れにくい耐熱性が生まれるそう。ちなみにこの技法は、四日市萬古焼の特許なんですって。

また遠赤外線効果で一度温かくなると冷めにくい保温力も、土鍋ご飯のおいしさの秘訣。

だから萬古土鍋で炊くご飯は、あんなにもおいしいのですね!

松島史奈の三重のお宝探し旅 #5 〜萬古焼を見て・学んで・つくって・買う!ばんこの里会館〜

萬古焼で土鍋に並んで有名なのが、鉄分の多い土を使って焼かれた「紫泥急須(しでいきゅうす)」。

急須の土に含まれる鉄分が、渋みを適度に吸着し旨味を引き立てる効果があるといわれています。

急須を変えるだけで、お茶がさらにおいしくなるなんて凄いですよね!

老若男女問わず人気なのが「体験工房」。

誰でも気軽にチャレンジできる絵付けや陶芸の体験コースをはじめ、本格的に学べる陶芸教室まで、各種揃っています。
オリジナル作品をつくって、実際に使用すれば、さらに萬古焼を身近に感じることができそうですね。

さまざまな角度から萬古焼の魅力を体感できる「ばんこの里会館」は、萬古焼の素晴らしさを再発見できる施設でした!

ご紹介した萬古焼は、通販ポータルサイト「三重のお宝マーケット」でも販売中です。ぜひこちらもご覧ください。

企業情報

ばんこの里会館
〒510-0035 三重県四日市市陶栄町4-8
TEL: 059-330-2020
Webサイト:http://bankonosato.jp/wp/bankoyaki/

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