松島史奈の三重のお宝探し旅

#2~人と自然が育てる宝石「アコヤ真珠」の魅力〜

冠婚葬祭などフォーマルなシーンで欠かせないジュエリー『真珠』。
気品あふれる華やかさは、見ているだけでうっとりしますよね。
私も憧れのジュエリーです!

松島史奈の三重のお宝探し旅 #2 ~人と自然が育てる宝石「アコヤ真珠」の魅力〜<

そんな真珠の養殖に世界で初めて成功した地が三重県志摩市であることは、もう皆さんご存じかもしれません。

今回は英虞湾の奥部、立神浦(たてがみうら)の立神真珠養殖漁業協同組合を訪れ、真珠についてお話を伺いました。

松島史奈の三重のお宝探し旅 #2 ~人と自然が育てる宝石「アコヤ真珠」の魅力〜<

英虞湾でお馴染みの景色といえば、海に浮かぶ養殖筏(いかだ)。

なんと今回、真珠筏と作業小屋を見学させていただけることに!
ここであの美しい真珠を育む作業が行われているのですね。

松島史奈の三重のお宝探し旅 #2 ~人と自然が育てる宝石「アコヤ真珠」の魅力〜<

リアス式海岸として有名な英虞湾は、山々に囲まれた地形は風よけの役目を果たし、波が穏やかで年中温暖。
山から流れてくる水は栄養豊富なうえ、水温が13度以上と、アコヤ貝の餌となるプランクトンが発生しやすい環境が整っています。
まさにこの英虞湾は、真珠養殖にふさわしい場所なんです。

真珠の養殖は、まず稚貝を成長させるところからはじまります。

1ミリにも満たないアコヤ貝の小さな赤ちゃんを、成長に応じてカゴを入れ替えながら約2年の月日をかけて母貝へと成長させていくそう。

そうしてようやく真珠の元となる 核入れ作業。母貝の大きさに合わせた核をアコヤ貝の体内に入れていきます。

その後も、貝についたフジツボなどを手作業でそぎ落としたり水温に応じて漁場を移動させたりしながらさらにそこから約1年かけて、美しいアコヤ真珠につくり上げていくそうです。

松島史奈の三重のお宝探し旅 #2 ~人と自然が育てる宝石「アコヤ真珠」の魅力〜<

今回、手塩にかけて育てられたアコヤ真珠の「球出し体験」に挑戦させていただけることに!

貝の隙間からそっとナイフを入れ、中の貝柱を切り取ります。 中の真珠を傷つけないかと心配になりながら、慎重にナイフを入れると…

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出ました~!
太陽の光に照らされキラキラととても美しい真珠!

貝や海の状況により真珠の育つ環境が変化するなか、こんなに美しい真珠が採取できる確率はごくわずか。真心を込めて育てあげた、努力の賜物です!

そんなアコヤ真珠は、ここ数年の水温上昇で貝にストレスがかかり収穫量は減少傾向にあるそう。
一方で、世界中から日本真珠の価値が高く評価され、需要が高まっているのだとか。

確かな技術と豊かな自然、そして育てる人の愛情によって生み出される三重県産の真珠。

三重県が良質な真珠の産地であることが、なんだか誇らしく感じる一日でした。

ご紹介した真珠は、通販ポータルサイト「三重のお宝マーケット」でも販売中です。 ぜひこちらもご覧ください。

企業情報

立神真珠養殖漁業共同組合
住所:〒517-0503 三重県志摩市阿児町立神2046-14
TEL:0599-45-2731
webサイト:https://www.tategami-akoya-pearl.com/

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